ThreeTransitions.earthは、気候変動、生物多様性、人間の生活の間の複雑で相互に関連した関係を探求するためのウェブコンテンツです。
気候変動が人間の生活と生物多様性を脅かす中、私たちは、自然を破壊する文明から自然を回復する文明へと、根本的かつシステミックなトランジションを早急に必要としています。そのためには、これまでの世界観とはラディカルに異なる、ポジティブで真に持続可能な世界を想像し、それに向けた道のりを明らかにし、行動に移していくことが必要です。
このウェブサイトが、私たちが直面している危機への理解を深め、トランジションの出発点となるリソースとフレームワークを提供することを期待します。
The world we have
Destructive:破壊
The world we want
Restorative:再生
自然から切り離された文化
Take-make-waste(採る・つくる・捨てる)の文化
費用対効果の高い選択が、自然破壊を正当化している
公平で持続可能な取り組み
自然再生型の食糧システムへの支援が足りない
The world we have
Extractive:収奪
The world we want
Just:公正
環境にやさしい代替品の高いコスト
Eco-wakening(エコの目覚め)をきっかけにライフスタイルを改革する
自然を犠牲にした人間の繁栄が、かえって人間の生存を脅かす
自然との調和の中でライフスタイルを再定義する
素早く行動し、短期的に思考し、地球を破壊する
スローに行動し、長期的に思考し、地球を守る
地域、環境、ライフスタイルに関する意思決定における多様性の欠如
The world we have
Disastrous:災害
The world we want
Stabilised:安定
化石燃料への深く構造的な依存が進歩を遅らせる
再生可能な発送配電網への投資と協調的なキャパシティ構築によってエネルギー変革を加速する
気候に関わるさまざまな決定に、多様な人々の声が反映されていない
私たちの消費主義的な暮らしは、化石燃料にもとづくライフスタイルに依存しすぎている
多くの炭素集約型産業は脱炭素化が難しい
脱炭素型の製造業のためのイノベーションを支援し、より持続可能な経済を築く
当然ながら、このウェブサイトに掲載されている内容は、世界で起こっていることの全体像ではありませんし、そうなることを意図したものでもありません。世の中には、もっとたくさんのトランジションが、そしてその道筋、障害、突破口があります。
トランジションという思考は、それ自体が目的ではありません。むしろ、私たちと自然との関係、そして私たち同士の関係を改善するために、個人、コミュニティ、企業、政府が行うことのできる多様なアクションの出発点となるものです。
何から始めるのがよいのかは、あなたがどんな人で、どんなレバレッジポイントを利用でき、そして何に最も情熱を持っているかによって異なるでしょう。このウェブサイトの体験が、私たちがこれらのトランジションを起こすために行動し、ポジティブな未来を築くことができると感じるきっかけになることを臨みます。
このプロジェクトは、日立製作所研究開発グループとTakram ↗ の共同で行われています。内容の一部は、12のサステナビリティのリーダーたちへの対話とリサーチをもとに9つのトランジションを示した「サステナブルな未来へのトランジション ↗ 」に基づいています。
今回のウェブコンテンツでは、以下の点をハイライトするためにインタラクティブ体験をデザイン・開発しました。
1.
トランジション思考によって、私たちが直面する最大の課題をどのように記述することができるか
2.
いくつものパスウェイやトランジションがどのように相互に関連しているか
3.
危機的な状況から、いかにポジティブで美しい世界を描き出すことができるか
3.
障害や突破口に関連する実際のデータや政策、取り組みついてのリソース
Project Vision and Research Concept: Koji Sasaki (Hitachi)
Creative Direction: Yosuke Ushigome (Takram)
Web Design & Research: Yosuke Ushigome (Takram), Jonathan Skjøtt (Takram), Michael Pecirno (Takram)
Illustration and art direction: Visun Le Duong ↗
Animation: Julien Pilipczuk ↗
Sound design: Manabu Shimada ↗
Copy editing: Reed Words ↗
Fact checking: Kayla Cohen
PR in UK: Zetteler ↗
PR in Japan: Yoshimi Irie
本ウェブサイトについては、日立製作所研究開発グループの「お問い合わせ」フォームにご連絡ください。