Energy decarbonisation

Climate Justice

現在の世界における地球システムはとても不安定で、私たちの無策が事態をさらに悪化させています。野心的な計画や宣言にもかかわらず、増え続けるエネルギー需要のほとんどは化石燃料で賄われています。早急に抜本的な対策を講じなければ、地球の気温上昇はやがて多くの人命や生物種を脅かすことになるでしょう。

また、炭素集約度の高い材料やプロセス、そしてライフスタイルへの依存によって、脱炭素化はさらに難しくなっています。気候変動による大惨事を防ぐためには、世界規模の行動を起こす必要があります。

この世界では、私たちは気候のバランスを取り戻しています。化石燃料を再生可能エネルギーに置き換えた上で、エネルギー需要を満たすことに成功しています。世界の平均気温上昇を1.5ºC以下に抑えるための協調的な努力により、最悪の気候災害は回避されました。

また、持続可能な投資により、製造業、輸送、電力などの産業部門を脱炭素化しています。また、女性、若者、先住民が、世界や地域の意思決定プロセスの最前線に立っています。

これは単に私たちが望む未来ではありません。私たちに必要な未来なのです。

世界のエネルギー需要が増加する中、化石燃料に依存し続けている

再生可能エネルギーが化石燃料に取って代わり、増え続けるエネルギー需要も、再生可能エネルギーと省エネによって満たすことができている

世界の平均気温上昇が1.5℃を超えている

世界の気温上昇は1.5℃以下にとどっている

世界各地で住宅や動植物の生息地が破壊されている

気候災害は続いているが、壊滅的なシナリオは回避されている

エネルギーに関する意思決定に女性、若者、先住民が参加することが少ないために、公正な計画が行われづらい

女性、若者、先住民、その他の社会の隅に追いやられてきた人々が、世界的な気候変動対策のための会話や意思決定に参加している

輸送、鉄鋼、セメント、化学の産業では、技術的な要因、加工時の排出ガスや材料の問題などから、脱炭素化が困難である

イノベーションにより、脱炭素化が困難な分野の生産プロセスが変化している

新しい石炭火力発電所やガソリン車など、炭素集約度の高い活動への投資が続き、変化のスピードを緩めている

先進国および新興国における再生可能エネルギーのインフラ、産業界のイノベーション、グリーンモビリティなどを支援するためのグローバルな金融スキームが構築されている